
▲「うにむらかみ」では、その時々の旬の浜のウニを使うそう。北海道ならではの天然の味を堪能して! |
●いよいよ上陸、北の大地
GWも終って、これからオークス、ダービーと春競馬の正念場を迎えようとしている今日この頃。勝っても負けても、気持ちは一気に夏休みへワープってことで、今回、後輩ライターの美知枝と一緒に訪ねたのは、北海道の西の玄関口、函館の街と函館競馬場あたり。
まずはお約束で、駅前の函館朝市に繰り出す。海産物屋や八百屋が並ぶ賑やかな通りをウロウロしていると、「おねえさんたち、どこから来たの?」「おみやげにカニどう?」「おいしいイクラ丼はこっちだよ」なんて、あちこちから盛んに声が掛かる。
試食を勧められるたびに引っかかる美知枝の手を引っ張って目指したのは、仲通りのどんつきにある「うにむらかみ」だ。ここはウニ専門の業者さんが始めた気軽な海鮮料理の店で、ミョウバンなどの添加物を使っていないウニが味わえる。看板のスペシャル生うに丼(2100円)は、トロリと甘〜いウニがてんこ盛りで、「これぞ口福!」と唸らずにはいられない絶品。ウニ好きなら途中の客引きの声には耳を塞いで、なんとしてもここにたどり着くべし。
お次は路面電車の市電に乗って十字街方面へ。ゴトゴトのんびりと走る市電は、電車というよりバス感覚の市民の足。ありがたいことに路線はごく単純で、観光客にも利用しやすい。十字街からは古い煉瓦造りの倉庫を利用した「函館ヒストリープラザ」や「BAYはこだて」など、おみやげ屋が並ぶ観光ベイエリアを通って、元町へ抜ける。
古くから天然の良港として知られていた函館は、幕末の政6年(1859年)に、横浜・長崎と共に日本で最初の貿易港となったため、海外の文化がいち早く流入した。港周辺から函館山の麓に広がる元町界隈は、そんな開国時の面影を色濃く残す洋風建築が点在している格好の散策エリア。国の重要文化財に指定されている「旧函館区公会堂」をはじめ、「函館市旧イギリス領事館」「函館市文学館」「ハリストス正教会」「中華会館」など、見どころが目白押しだ。
さすがに全部は回りきれないので、一番気になった「函館市北方民族資料館(入館料300円)」に入ってみる。なるほど、アイヌ民族のものを中心に、衣服や生活雑貨、祭器などの民俗資料がズラリ。
「ウデヘ、オロチ、ウリチ、ネギダール、ヤクート……。ざっと数えただけでも15以上はありますよ! 北海道のアイヌのほかに、こんなにいろんな北方民族がいたなんて知らなかったです」
「私も知らなかったなあ。あ、美知枝、ちなみにこの建物は、もともと大正15年(1926年)に建てられた旧日本銀行函館支店なんだって」
「へぇ〜。なんでそんなこと知ってるんですか? トリビア?」
展示室やトイレがあまりにレトロだったから、職員の人に聞いてみただけなんだが、そんなわけで一粒で二度おいしい資料館だった。
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